なぜ教育運動の歴史を学ぶのか。

「教育運動の歴史を学ぶ」from 京都

1. 激変する教育現場と「営々と培われた実践」断絶の危機

京都の公立高校や障害児教育の現場では、新制高校発足以来、1985年の高校制度改革以降も、工夫を凝らした教科指導、一人ひとりに寄り添う生活指導、生徒の自主活動、そして職場での分会活動など、豊かな民主教育の実践を営々と積み上げてきました。

しかしベテラン教職員の大量退職と急速な世代交代、教員採用抑制の影響、新自由主義的な風潮やデジタル化の進行などによって現場の多忙化が極まり、教職員の孤立や世代間の連帯の希薄化が進んでいるようにおもわれます。その結果、これまで学校現場で大切に引き継がれてきた教育実践や「仲間と共に助け合う文化」の継承が困難になるという深刻な課題に直面しているのではないでしょうか。

2. 歴史は「過去の懐古」ではなく、「いまを生きる知恵と道標」

私たちが歴史や実践の記録を紐解くのは、単なる過去の思い出話や懐古(ノスタルジー)のためではありません。

過酷な環境のなかで悩み葛藤しながらも目の前の生徒たちと向き合う若手・中堅教職員に、先輩たちがどのようにして課題と切り結び、子どもたちと心を通わせ、「わかる授業」や「風通しの良い職場」を作り上げてきたかを知ることは、大きな「希望」と「励まし」になります。

過去のたたかいや教職員同士の温かい繋がりの歴史を現代の現場と結びつけることが、若手たちが過度な負担に押しつぶされず、「息がしやすい職場」をつくり、子どもたちに向き合うための確かな道標(知恵)になるのではないでしょうか。

3. 「記憶から記録へ」——退職サポーターだからこそできる継承活動

かつて現場で奮闘し、教育運動や学校現場のリアルを体験してきた私たちが、その「記憶を記録へ」と残し、次世代へ手渡していくことは、府高サポーターズクラブだからこそ担える最も重要で温かいサポート活動だとおもいます。

わたしたちは、とくに京都府立高教組にあつまってきた先輩たちのとりくみをまなび、京都の教育が紡いできたとり組みと連帯のバトンを未来へ繋いでいきまたいとおもっています。

その方法として、私たちは先輩やなかま、関係者が残してくださった記録のほんの一部を利用、AI(GeminiおよびGemini notebookなど)を使って、分かりやすく加工しました。とはいえ、現在のAIの限界もあることから、いくつかの誤りがあったり、不十分であったり、やや誇張しすぎた表現も多くみられました。動画解説では 学校名や地名などが珍妙な呼び方になっていたり、不思議な「漢字」や図柄なども多々見られます。そもそも、AIを使ったことへの批判もあるでしょう。
いろいろなご意見やご批判もおありでしょうが、それでも私たちは、記録を眠らせるよりも、多くの仲間たちが、先輩や仲間が残してくれた「宝物」にアクセスしやすいことを選びました。

歴史を知り、歴史から学び、いま現場でがんばる仲間たちとしなやかに伴走する——サポーターズクラブは、これからも現場に寄り添い続けたいとおもいます。

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