学校の裏方として学校運営全体を支える事務室(事務職員)の仕事のリアルと、そこで働く仲間を支える事務職員部(組合)の取り組みについて、エピソードを交えながらまとめました。
1. 学校の「お金と手続き」を支える仕事のリアル
学校事務職員は、予算の管理・執行、教職員の給料計算、旅費精算、生徒の授業料や就学支援金の手続きなど、学校がスムーズに動くための根幹を支えています。
- 度重なる「システム変更」と現場のパニック: 新しく導入された人事給与システムや授業料徴収システムなどで不具合や不備が頻発し、画面や書類と格闘する日々が続いてきました。高校無償化や就学支援金の制度が変わるたびに複雑な事務作業が激増し、「手続きが滞ったらどうしよう」という強い精神的プレッシャーの中で作業を進めています。
- 定数カットによる多忙化・過密化: 「給料費削減」の名のもとで定数が削減され、1人あたりの仕事量が大幅に増えました。非常勤職員が配置されても勤務時間が短い場合が多く、忙しさから病気休職に追い込まれたり早期退職を余儀なくされるケースも生じています。
2. リアルなエピソード:A支援学校での「出退勤データ改ざん問題」
事務室の過密労働と予算不足が招いた深刻な事例として、出退勤データの改ざん・残業代不払い事件があります。
- 事件の発覚: この学校で、事務長が「予算の枠内で払えないから」という勝手な理由で、事務職員の出退勤ICカード記録(勤務時間データ)を勝手に書き換え(改ざん)、実際に行った残業時間を消していたことが判明しました。
- 組合の追及と是正: 怒った組合(府高)は直ちに府教委や人事委員会へ強く抗議・追及を実施。「これは修正ではなく悪質な『改ざん』だ!」と詰め寄り、最終的に府教委に改ざんを認めさせ、不払いだった時間外手当の全額支給と全校職員の前での謝罪を勝ち取りました。 当事者の事務職員からは「お金はもちろんだけど、とにかくお金より残業そのものを減らしてほしい」という切実な声があがり、業務削減と増員の必要性が浮き彫りになりました。
3. 事務職員部(組合)のあったかい取り組み
学校では1人〜数人で孤立しがちな事務職員が、安心して意見を言い合える環境をつくるため、さまざまな活動を行っています。
- 「じむ新歓」&「事務職員たより」の郵送: 採用3年目までの若手事務職員全員に「事務職員たより」を定期的に郵送したり、オンライン併用で気軽に相談できる「じむ新歓」を開催しています。「困ったときに気軽にメールで相談できる組合」をめざし、若手とのつながりを広げています。
- 「みえる事務室づくり」の推進: 事務長や管理職による独断の運営(上意下達)ではなく、学校の予算を公開して教職員みんなで合意形成しながら進める「みえる事務室づくり」を提案し、職場全体の民主化を進めています。
- 採用試験の年齢制限緩和や選考改善の成果: 現場で働く非常勤事務職員などの声を受け止め、採用試験の受験年齢制限を「23歳まで」から「25歳」へ(さらに上の年齢へ)引き上げさせました。また、昇任・昇格選考での過度な論文試験を廃止させるなど、負担軽減と公平な制度づくりを勝ち取ってきました。
- 全教近畿ブロックや全国集会での交流: 「近畿学校事務研究集会」や「全国学校事務研究集会」に若手と一緒に参加し、他府県の仲間と仕事の工夫や悩みを語り合うことで、孤立を防ぎ「明日からまた頑張ろう」と思えるパワーをチャージしています。
※この文章は、府高の議案書やニュースなどをもとに、本サイトの責任でまとめました。


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