鴨沂高校の自主活動

鴨沂高校における生徒の自主活動は、生徒自治の伝統や「鴨沂の自由」を基盤に、生徒自らが考え、討論し、行動することを重視した多角的な取り組みで構成されていました。
残念ながら、校舎改築などをきっかけとして、こうした伝統は失われつつあります。

1. 生徒自治会幹部会(カンブ会)

  • 幹部会の構成: 鴨沂高校の生徒会執行部は「カンブ会」と呼ばれます。生徒会長・副会長・書記長・会計長のほか、各学年のHR(ホームルーム)運営委員長、文化・体育・生活の各執行委員長、図書委員長、クラブ長など約15名のメンバーで構成されています。
  • リーダー合宿: 6月初めに1泊2日の「リーダー合宿」を行い、年間行事のノウハウの伝授、討論資料の作成・準備などを集中的に行います。
  • 行事の企画・運営: 学園祭(文化祭・体育祭)をはじめとする各種行事の企画、タイムスケジュールの調整、看板製作などを主体的に担います。

2. 校内討論集会(校内討論)

  • 全校規模での討論: 毎年2月下旬に授業時間(2時間分)を当てて実施されます。1・2年生全員と3年生の有志が縦割りのグループに分かれて討論を行います。
  • 実行委員による準備: 各クラスから募った実行委員とカンブ会メンバーが準備を進め、分科会ごとに司会・記録・問題提起者を担当します。
  • 幅広い討論テーマ: 定番のテーマ(「鴨沂の自由」「人権問題(暴言・暴力・体罰など)」「授業」「クラブ活動」「施設・設備」)に加え、「環境問題」「児童虐待」「テロと戦争」といった社会的な問題も取り上げて議論を深めます。

3. 「声明文」の発行と「銀閣通り」への掲示

  • 見解の表明と権利の保障: 校内で問題や突発的な出来事が起きた際、幹部会が自分たちの見解を示す「声明文」を作成・発行します。校内のメイン通路(通称「銀閣通り」)にこの声明文を貼り出すことは、生徒の権利として保障されています。
  • 主体的な省察: 単に学校や教員へ要求を出すだけでなく、「自分たちはどう行動すべきか」を討論し、「鴨沂の自由」の意味や主体性を自ら探求していきます。

4. 日常の自治活動と自主出版

  • 委員会活動: 体育執行委員会によるスポーツ大会、生活執行委員会による美化活動、図書委員会による読書週間など、日常的な自治活動が展開されています。
  • 生徒会誌『Friends(ふれんず)』: 生徒たちが自発的に企画・取材を行って発行する冊子です。店舗取材から沖縄校外研修での現地記者へのインタビューまで、独自の視点で記事が制作されています。

5. 行事や平和学習での自主的な取り組み

  • 文化祭(ドミノ・コンクール): 1年生がクラス全員で木片の切り出しから協力して巨大なドミノを完成させるなど、クラスのチームワークを育む独自の行事が受け継がれています。
  • 校外研修での「平和アピール」: 沖縄校外研修などの現地学習を通じ、基地問題や戦争の歴史について自ら学びを深め、自分たちの言葉で「平和アピール」をまとめて宣言する取り組みが行われています。

    ※この文章は鴨沂のほんをつくる会『あなたと私でつくる学校があります 鴨沂へようこそ』を参考に、サイトの責任でまとめました。
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