平和と民主主義をめざすとりくみ(2000年代以降)

2000年代以降、京都府高教組(府高)が取り組んできた「平和と民主主義をめざす運動」について、現場のエピソードを交えながら分かりやすくまとめました。


1. 草の根の「職場9条の会」と身近な平和活動

2000年代初頭の教育基本法改悪阻止運動をきっかけに、府立高校や特別支援学校の各職場で「職場9条の会」や「ゆかりの会」の結成が広がりました。鴨沂高校、朱雀高校、与謝の海支援、乙訓高校、丹波支援など多くの学校で立ち上がり、教職員・退職者・地域の人々を結ぶ草の根の活動が展開されました。

  • ユニークな工夫とエピソード:
    • みかん販売やカレー作り:活動資金や基金を集めるため、与謝の海支援学校分会ではみかん販売やカレー作りを行い、鴨沂高校定時制ではブルーベリー販売やニュース発行などの工夫を凝らしました。
    • 駅前宣伝や平和グッズ:丹波支援学校ではJR八木駅前での「9の日」定例宣伝を長年継続したほか、9条Tシャツの売り上げで平和グッズを購入して配るなど、職場ごとに多彩な取り組みが行われました。

2. 半世紀続く「清水寺 6・9平和行動」と被爆者支援

京教組女性部を中心に、半世紀(50年以上)にわたって毎月9日や8月6日・9日などに清水寺の境内で行われているのが「6・9平和行動」です。

  • エピソード:
    • 三世代での参加と国際交流:ベテラン教職員やOBだけでなく、青年教職員や子どもも含めた三世代で参加する姿が見られます。近年は観光客(インバウンド)の増加に伴い、パネル展示を見にきた海外からの旅行者にも英語などで対話し、世界中の人々から核兵器廃絶の署名を集める「地球市民」との連帯の場になっています。
    • 手作り膝掛けのプレゼント:冬には「被爆者を励ますクリスマス平和パーティー」に向けて、分会で手作りの膝掛けや貼り絵の色紙を作り、被爆者の方々へ届ける心温まる交流を続けてきました。

3. 地域と手をつないだ「米軍基地・弾薬庫反対」の運動

京都の地域住民や生活の安全を守るため、基地化・軍縮問題にも市民団体と連携して取り組んできました。

  • エピソード:
    • 京丹後Xバンドレーダー基地問題:2013年以降、京丹後市経ヶ岬への米軍レーダー基地配備に対し、「米軍基地いらない京都府民の会」や地元連絡会を結成。1,200人が手をつないだ「人間のくさり行動」や現地調査ツアーを実施し、騒音や米兵事故への懸念、住民の安心・安全を訴え続けました。
    • 祝園弾薬庫へのトマホーク配備反対:精華町の祝園弾薬庫にミサイルが配備される計画に対しては、「学研都市や学校に隣接する場所に危険を持ち込ませない」と10・19祝園大集会・デモに参加し、舞鶴や福知山など府内各地の平和運動と結びついて運動を進めています。

4. 未来を担う青年・高校生への平和のバトン

若い世代へ歴史の事実と平和の尊さを伝える取り組みも重視されています。

  • エピソード:
    • 韓国平和ツアー:2014年には青年教職員らが参加して「『慰安婦』の真実を訪ねる韓国の旅」を実施。ソウルの日本大使館前で行われる「水曜集会」に直接参加し、平和憲法をもつ国の若者としてスピーチを行いました。
    • 原水禁世界大会・高校生平和ゼミナール:毎年、広島・長崎の原水禁世界大会へ青年教職員を派遣して報告会で学びを共有しているほか、高校生が自主的に学ぶ「高校生平和ゼミナール」の活動を温かくサポートしています。

5. 「教え子を再び戦場に送らない」意思表示と主権者教育

2015年の安保法制(戦争法)反対運動の際には、全校の職場から「わたしの意思表示・ひとこと集」を募集・発行しました。「子どもたちの未来に平和を残したい」「教え子を戦場に送りたくない」という現場の切実な声を可視化し、大きな反響を呼びました。

また、18歳選挙権の導入時には「どうする!18歳選挙権」公開研究会を開催するなど、高校生が自ら考え判断できる民主主義の主権者として育つための主権者教育・平和教育の実践を大切にしています。

この文章は、2000年代以降の府高議案書などをもとに、本サイトの責任でまとめました。

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